入ってきたのはあたしより少し背が小さい男の子。 色素の薄い髪はその子が歩く度にサラサラと揺れる。 男の子の割に女の子みたいに可愛い顔だなって見てたら…その子と目が合った。 彼はニコッと笑い、その笑顔にドキッと胸が大きく跳ねた気がした。 でもこの時のあたしはまだ小1で、好きの意味さえ知らなかった。