里麻が気を利かして帰りのバスは松宮が隣だった。


「ふぁー」

松宮がさっきからずっと欠伸してる。


「寝れば?」

うちがそう言うと、松宮は

「いや!だってせっかく高添と隣なのに...寝たくない」

なんて可愛いこと言って懸命に起きていた。


そんな松宮が可笑しくて、からかってやろうと、

「うちの肩に頭乗せて寝れば?広也」


と言うと、松宮は一瞬
考えたようにして、突然真っ赤になった。


「高添…今...」

「なに?松宮」

「あれ?」


なんてからかってたら、松宮はいつの間にか寝ていた。