しばらく呆然と立ち尽くしてた。 でも、周りの人にジロジロみられるのも嫌だったので、とりあえず近くのカフェに入る。 コーヒーを片手に、またぼんやりしていた。 私が、伶に『わかれよう』っていうなんて、絶対に有り得ないと思ってた。 ―清佳、誕生日おめでとう!― 毎年、伶は満面の笑みで私にそういってくれた。 それだけで幸せだった。 伶がいてくれるだけでよかったの。 結婚したいと思ったのも、伶と一緒にいたかったから。 伶じゃないと嫌。 私には、伶しかいないのに………。