「………なんで?」 声が掠れたのがわかった。 この日だけは………幸せに過ごしたかった。 幸せに………なれる筈だったのに。 『仕事で……問題おきちゃって。でも、もうすぐなんとかなりそうだから!そしたらすぐ』 「無理なんでしょ?変に期待持たせないでよ。」 『清佳……。』 「わかってるよ。私だってもう三十歳だよ?仕事なら、しょうがない。わかるよ。」 そう、ちゃんとわかってる。