ちっ 何であたしが休日に コイツと女の格好で街中を 歩かなきゃいけないんだ。 ――ーそれはさかのぼる事 数十分前。 朝食を摂り部屋でお気に入りの曲を聞いている時だった。 ピンポーン。 とインターホンが下の方で鳴り 「は~い。」 と上機嫌でカナ姉がそれに応答してから始まった。 「ユウちゃーん、お客さんよーぅ。」 呼ばれて曲を止め まさかと思って下に下りたら…… そのまさかだった。