「……楽しかったか?」
少し歩いてから凰があたしに聞いた。
「まあ、思ったよりは」
「そっか……」
悲しげに笑う凰はなんだからしく無い。
「今度さ、この前のデートのやり直ししない?」
「は?」
「この前は邪魔が入って
ユウを独り占めにできなかったからなー
切ねえー」
おふざけ半分にそんなことを言う凰。
確かにこの前は途中で緤の破天荒に振り回されたなー。
てか、どさくさ紛れにデートって言った?!
でも例え冗談でもそんなこと凰に言わせたことに少し責任感じるというか
哀しくなるというか……
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