「お前はいつもどおり笑っていればいいんだ。それは美紅ちゃんのためになるんだ」
「和也、おまえ・・・」
「おい、勘違いするなよ。俺は人一倍洞察力が鋭いんだ。美紅ちゃんには何かあるぞ。美紅ちゃんが悪い子だっていってるんじゃない、あの子にはまだ誰にも理解し得ない闇があるってことだ」
「すごいな和也、今日ちょっと話しただけなのに」
「だから俺はすごいの。とにかく、美紅ちゃんに必要なのはお前みたいな人間だ。」
「ありがとう和也。俺は俺でいることが大事なんだよな」
「だからそうだって言ってんだろ?たまには俺の言うこと信じてみてもいいんじゃない?」
「いつもの軽口とふざけた態度をやめれば減点されないのに」
晴樹と和也は電話を通して意思疎通した
「だいたい、胸の奥がきゅーんって…女子みたいなことを恥ずかしげもなく言うなよ」
「お前こそ、何がラブラブハートだ」
二人はひとしきり笑って、いつもの調子でふざけた会話をして電話を切った
晴樹は心がぐんと軽くなるのを感じながら、美紅にもこんな爽快な思いをさせてあげたいと思った


