「私を助けてね」なんて、正気じゃない それを受け入れる私も同等におかしい 「はぁ……」 美月は視線を上げた ずいぶんと遠くまで来てしまったようだ ということに今気づくほど自分は無意識に下を向いて歩いていたのだと思った 「?」 前を向いた美月の視線は必然的に前方にいる男性をとらえた そう若くはない、かといって歳でもない、そんな男性だった