美紅はそれさえも一抹の寂しさを感じて台所を見渡した -私はいつの間にか姉さまの自由を奪っていたのかしら 絶対に違うと言える自信は美紅にはなかった 絵梨花に最近言われたばっかりだが、姉にべったりといわれても仕方のないことだと そしてその原因は自分にあるのだと 自分のための夕食など作られているはずもない 期待する方があほらしい。美紅は自虐的に笑った そしてここまで贅沢になってはいけないと美紅は自分に言い聞かせた