「何かしら」 「私に美月ちゃんのことを、美月って呼ばせてほしいの」 -許可なんてとらなくとも勝手に呼ぶこともあったじゃない そう思ったが、あえて許可を取るところに意味があったのだろう 美月はそんなことはよくわかっていた。知り尽くしていた。それでも… 息を吸って観念したように 「良いわよ」 “許可”した 絵梨花が下手に出るとき、それは悪夢の兆し 分かっていながらそれでも受け入れた というより、ほかに美月に選択肢はなかったといった方が正しいのかもしれない