「おはよう美紅ちゃん!」 「美紅ちゃん英語の課題やったー?」 「美紅ちゃん今日も晴樹くんと仲良しだね」 -美紅ちゃん! そう悪意も恐怖もなく親しげに名前を呼ばれることがこんなにも嬉しいなんて 私は知らなかったわ 姉さまはこんな暖かい笑顔をいつも当たり前に浴びていたのだろうけど 私はこれが当たり前じゃないことを分かっているから こんなにも大切に思うのね ガラッ それを打ち消すような冷たい声 「おはよう」 絵梨花!