「悪魔である自分を受け入れるってどういうことなんですか?」 善蔵は悲しそうに、本当に悲しそうに言った 「美紅は悪魔の側面を自分がすべて受け持つことで、バランスが取れていると思っているんだ」 「俺にはまだ何の事だか…」 「美月だよ」 「え?」 「あぁ、美月のせいだっていう意味じゃないんだよ」 大きく否定を示して、善蔵は続けた 「あの二人は双子ということに縛り付けられているんだ」 晴樹はめまいがした 双子の呪縛を知っているような気がしたからだ