「じゃあね、美紅!また帰りねー!」

「うん、ばいばい美月姉さん!」

「またー、美月で良いっていってるじゃない。姉と言っても数分しか変わらないし。」

「それでも姉さんは姉さんよ」

納得のいかない美月と笑顔で答える美紅

これも毎朝変わらない光景だ。

そして美月と美紅は別々のクラスに入っていく。



「あの双子って仲良いよねぇ」

「本当。私も双子だけど、全然だめ。羨ましいわー」

「あそこまで仲良い方が珍しいんじゃない?」

「そうだよね・・・ところでさ、美月ちゃんってどんな子?」

「え、美月ちゃん有名じゃない!頭も良くてすごく綺麗なのに全然気取ってないし威張らないし!」

「しかも体育も美術も出来るのよ。あんな完璧な人って存在するのね。」

「へぇー私は美紅ちゃんの方は知ってるけど、似たような感じよ。顔なんて美月ちゃんと瓜二つだし能力も大差ないと思うよ。」

「美紅ちゃんも可愛いよね。」

「二人とも男子にも女子にも人気あるしね。」


「「「でもさ、」」」


クラスメイトたちはなんとなくだが既に気がついていた。

双子の姉妹の決定的な「違いを」