本当の、美紅… しかし救急車に座った瞬間にはいつもの美紅に戻っていた いつも不安そうで 弱い 怖がりな女の子 「おじいちゃん、晴樹すぐにくるって」 美紅は涙ぐみながら言った 「そう思っていたよ」 善蔵は優しく微笑んだ 美月と美紅が並んで善蔵の顔を覗き込む 瓜二つの外見 正反対の内面 「二人そろって不安な顔をするんじゃない」 善蔵はかすかに言った 「俺はまだ死なないさ」 まだ、死ねない やらなくてはならないことがまだ残っているうちは