善蔵はなにかただならぬものを感じたのだろうと美紅は分かった 「おばあちゃん、部屋にいるからね」 「待ちなさい、私も一緒に行くわ」 祖母ももう何もないふりは善蔵には通じないと悟った 善蔵は二階へあがる二人の姿をただ黙って見つめていた 厳しい目はそのままにして