あとで私にも与えてくれるんでしょう…?







美紅の表情は恍惚そのものだった


部屋の真ん中でたったまま電気の光を浴び、夜風に髪をなびかせながら一人うっとりとしてみせる少女は急に表情を変えた





姉さまだってそうに違いないわ




私の良いことを喜ばない“はずがない”



私のいいことは姉さまにとってもいいことのはずなんだから





だから私は、目一杯晴樹と幸せになるわね、姉さま