「事の始まりは、恵理夜の箱をカモフラージュに使ったことだった」 恵理夜がいない間に起きた出来事を、とつとつとシラヤナギが語りだした。 恵理夜は、春樹の湿布を剥がしてから、話を聞く姿勢に入った。 春樹も、頬の具合を確認しながら、聞く姿勢に入っている。