丁度、授業始まりの鐘が鳴った。


「…始まるね」

「よし! まあ、そんな気にする事ねぇよ!

ここには、その鬼の宝物、八重田 涼太がいるわけだしさ!」


…はあ。
つまり、鬼の怒りを静めろと。


無理無理。

顔があっただけで、震えてきそうだもん。


「お~い! 授業すんぞ!! 席着け~!」

2人に溜息を残し、席に着いた。


そう言えば、横の人。

昨日もいなかったよね?


……どうしたんだ?

でも、ここに入ってきた時はいた様な気がしたけど。



まあ、いいか!
きっとなにかあるんだよね!

そう簡単にまとめ、頑張って授業内容を頭に入れた。