「複雑?」 「そう。複雑」 甘い香りがする由奈の髪を撫でながら、オレは続けた。 「だってさ。オレの跡取りなんだよ。お腹の子は。お前がまた狙われたらどうしようとか、お前の体は大丈夫なのかとか…」 「心配ばかりが、先に頭を過ぎった」 「佑斗…」 由奈は、オレの胸に寄り掛かった。 可愛いな。由奈…。 「それにさ、お前を子供に取られそうで、それもちょっと寂しかったんだ」 子供じみているけど、これもオレの本音。