リビングに思ってたより早く来ていた雅先輩を資料室に連れ出し、先ほどの、直海先輩のプロフィールを見せた。



雅「愛美に被害が、出るんですか…?」



雅先輩は顔を蒼くしながら将人を見る。

将人は「かも知れない」と良い、資料をプリントアウト。

透明のファイルにしまい、鍵の掛かる自分のデスクにしまうと、将人はため息を吐きながら、先輩を見た。



将「この件に対して動くのは、俺らと蕾輝という愛夏たちの兄貴だけ。
誰にも言わない予定だから、雅は自分で出来る範囲で、愛美を守るんだ」



雅「はい」



将「心配は許されません」



……。

将人の本気の表情に、私と雅先輩は、固唾を飲んだ。