走って来た組員たちが、男の人を運んで行く。

将人がお姉ちゃんの肩を抱くと、穏やかな空気が流れ始めた。

私は雅を部屋へと誘い、エレベーターに乗り、三階へと行く。



雅「大丈夫か?」



雅は部屋に入ると、大胆に私を抱き締めて来た。

私は頷きながら、雅の背中に腕を回した。



愛美「雅と居ると、大丈夫」



雅「愛美が嫌と言うまで、離れないって」



雅は私の頭を優しく撫でる。

…出前が届くまで、寝たい。

心が休まる時って、眠気がこんなにも来るのだろうか。

私は雅をベッドを背凭れにするような感じで座らせた。