気絶し、ドタッと倒れた男の人の髭と髪の毛を、私はハサミで適当に切る。

“マイシスター”って言ってたし…もしかして?



理「誰…コレ」



蕾兄だとどこか思ってたのに、違った。

私はハサミや手に付着した毛を払い、りっくんにしがみ着いた。

将人が後ろから来て、男の人の髪の毛を鷲掴みにして顔を覗き込む。

「やっぱり」と言って立ち上がり、組員を内線で呼び出して居る。



将「こいつは3年前に愛夏をストーカーしてたヤツだ」



愛夏「え…まだ生きてたの!?」



お姉ちゃんは「キモい」と、鳥肌の立った腕を掻きむしる。