愛「愛する人を思って死ねるのは当たり前の事。でも勘違いはダメよ?それは、自分の命を使ってからこその言葉。忘れないでね」



…“自分の命を”か…。

私と愛美は黙り込んだ。

将人がもしも危険な目に遇った時、仕事に行く時…私は体を張って守れる?

―――待てよっ?!

私の性格上、行かせないのが等しいかも知れない。

…うん、行かせない。

私が1人で納得してると、将人が私を心配そうに見て居た。

私は慌てて、将人に微笑む。

さっきの私は確実に、妄想にやられる母親に似ていたと思った。

…危ない、危ない…。