一面芝生の庭の真ん中にあるバーベキューをする時の為にあるベンチに座りながら、私は空を見上げた。

雲一つない青空を見てると、自分がちっぽけに思える。

そうなると、私の悩みも小さなモノなんだろうか…。

苦くて、辛くても…。

私は自分の体を抱きすくめる。

身震いがして、鳥肌が立った。



将「大丈夫ですか?」



そんな時、将人が現れた。

ジャケットを私の肩に掛けてくれた。



将「無理に忘れなくて良いんですよ。辛い過酷な山も、一山乗り越えたら、幸せが待ってるんですから」



愛美「何か、クサイ事を言うんだね(笑)」



私は将人の発言に笑う。

将人は“何で笑う?”みたいな顔をした。