起きると、枕や頬が濡れていた。

嫌でも泣いてたとわかる。

りっくんももう居ない…。

私はため息を吐きながら起き上がり、着替えを済ませて洗面所へ行く。

シーンと静まり返った家の中に違和感を感じながら、私はリビングに行く。

…誰も居ない…。

私は寂しさを感じながら、冷蔵庫にあったアイスコーヒーをマグカップに入れる。

それを持ち、ダイニングテーブルにある自分の分の朝食のラップを外す。

母親の美味しいサンドイッチも、1人で食べると味気ない。

時刻は11半――…。



愛美「本当に、みんなどこ行ったのかな…」



私はサンドイッチを食べ終えて、お皿を洗ってから、庭を散歩する事にした。