私は先輩に、「明日、会って下さい」と頼んだ。

愛美に会わせたい。

けど、やっぱり直線、先輩の気持ちも聞きたい。

我が儘を言ってるのは、自分でも良くわかってる。

先輩は『お昼に駅前のファミレスで待ってる』と言って、電話を切った。

私は部屋を出て、二階の将人の部屋に飛び込んだ。

愛美の事、先輩と会う事を話すと、私をベッドに入れ、背中を撫でながら、「なるようになるから大丈夫だ」と、言ってくれた。

“最後はちゃんと、みんな笑顔になれる”からとも。

私はその言葉に頷き、将人に抱き着いて目を閉じた。

私の彼氏は、世界一、頼もしい人だよね―――…。