私は部屋に駆け込み、携帯を手にし、“柏倉雅”の名前を電話帳から探す。

今は夜中の2時。

起きてるかはわからないけど、今の私に、出来る事はない…。

ーープルルル…

1分位、鳴らし続けると、先輩は出てくれた。



雅『もしもし』



雅先輩の声は至って普通。

寝てなかったのだろうか。



愛夏「ごめんなさい…先輩…」



雅『何がだ?泣いてるのか?ちゃんと聞くから、説明してみな』



愛夏「愛美、泣いてるんです…。
怖いって…先輩に会いたいって…ずっと…っ…」



先輩は『うん、うん…』と話を聞いてくれた。