私は少し将人を見て、海に視線をずらして、雅先輩に今日、話した事を教えた。



将「俺もそう思うよ。けど、それが間違いか正解かは、本人たちにしかわからない。
でも、愛夏の気持ちは、十分に伝わった筈だ」



将人は私の頭を撫で、愛美を呼んだ。

愛美はハッとしたように私たちに駆け寄って来た。



愛美「はい!」



将「ありがとう」



私は無言でコーヒーを受け取り、愛美を見つめた。

愛美は私の視線から逃げるように海を見て、缶のタブを開けて一口、飲んだ。

ーーブーッブーッ

短パンのポケットで震える携帯。

私は携帯を取り出し、受信されたばかりのメールを開いた。