…好きだからだよ…。

でも、汚れちゃったんだよ…。



愛美「うぁ゛ーん…っ!!」



私は空を見ながら声を上げて泣いた。



愛夏「愛美――ッ!」



将「今は泣かせてあげなさい」



駆け寄って来ようとしたお姉ちゃん。

しかし、将人が止めた。

それが私にとって、何よりも嬉しかった。

1人で泣きたかった。

雅を忘れたかった。

一目惚れなんて、しなければ良かった。

認めなければ良かった。



愛美「さよ…う…なら……っ…」



私の恋心…―
そして、雅…――。

私は1人で、生きて行きます。