こうなるなら、雅を待っとけば良かった…―
ショッピングモールの入り口で、お迎えを頼めば良かった…―。



愛美「パパ…パパぁー…っ…」



私は父親の名前を呼びながら、体を捩る。

ーードカッ

ーーバキッ

すると、私に跨がって居た茶髪、白髪が宙を待った。



愛夏「私の可愛い妹に何してんだよ――ッ!!」



ーーバキッ

そして黒髪を、お姉ちゃんが殴り飛ばした。



理「愛美…」



夏「おいで」



愛美「パパぁ゛ー…っ!!」



私は腕を広げた父親に抱き着いた。

パパは私にスーツの黒いジャケットを掛けた。