続・極道夫婦―姉と妹の恋―【完】

しかし、将人は首を振る。



将「明日も仕事ですから」



…どれだけ真面目なんですか。

でも、仕事に一生懸命な将人も、私は好きだ。



雄「連れてってくれ;;」



将「絶対、わざと俺を呼びましたよね…」



将人はブツブツと言いながら、私を抱き上げる。

将人の香水に、鼻腔ではなく、涙腺が刺激された。

…嫌なら下ろせば良いのに。

私を強く突き放せば良いのに。

部屋に運ばれ、ベッドに寝かされた私は、将人の首に回した腕を離せない。



将「愛夏さん…?」



愛夏「…ッ…好きなのに……」



さっき隠そうと気持ちがもう、口に出た。