続・極道夫婦―姉と妹の恋―【完】

雄「何か、将人と同じ顔してんな?」



叔父さんが私を見て、「辛気くさい」と言う。

私は「煩い」と言いながら、ワインを注ぐ。

おつまみに出されたチーズ鱈を食べながら、考えるは将人の事。

このヤクザ感のない雰囲気の家の中で、私は子供みたいに「将人ー!」と叫ぶ。

完全に酔いが回って来た。

絨毯に寝そべり、ふにゃふにゃ言う私の前で、叔父さんは内線でどこかに電話して居る。

私がボーッと天井を見上げてると、視界に見覚えのある顔。

…私の王子だ…。

私はムクッと起き上がり、将人にグラスに残ったワインを呑むように伝えた。