続・極道夫婦―姉と妹の恋―【完】

雄「おー、失恋少女。呑むか?」



けど、部屋の前で叔父さんの雄也ーユウヤーに遭遇し、私は叔父さんの部屋に入った。

シンプルな部屋の中にあるワインセラーから、私が生まれた年のワインを出し、私が持っていたグラスに注いだ。

私は匂いと色を堪能してから、一気に呑んだ。



愛夏「はぁ…生き返るー」



頭に浮かぶ将人は、昔から変わらない笑顔。

…決めた。

気持ちは表には出さない。

けど、好きで居たい。

将人の笑顔が見れるだけで、私は幸せだと思うから。

私は将人の幸せを、望むだけ。

想うのは自由だと思うから。