―――無事に愛美が出産し、名前も決まった。

帰る前に、私たちは保育器に寝てる輝生を見てから帰ろうとした。



愛夏「雅先輩そっくりだね」



雅先輩は半年も大学に行ってない為、雅先輩のお母さんが退学させたけど、“先輩”という癖は抜けない。



理「あー、雅も言ってた。ま、避妊具は完全じゃないし」



私が他事を考えてると、りっくんが私の独り言に返して来た。



愛夏「そうだろうけど、確率は低かったでしょ」



私はクドイかも知れない。

憎い過去を掘り返して。

りっくんは「それでも雅の子だから」と、私の頭を撫でた。



将「帰ろう」



将人に言われ、私は輝生を携帯で写メを撮り、将人を追い掛けた。