私たちは【輝生】と名付ける事にした。



雅「“柏倉輝生”…カッコいいと思う。それにしよう」



愛美「うん…。私も賛成!」



私たちを見て、両親は笑顔で頷き会う。

蕾兄は涙を流し、鼻水をダラダラと足らしながら、“雅美”と書かれた紙を裏返し、柏倉輝生と書いた。

どこからか持ち出した額縁に入れ、勝手に病室に飾った。



理「怒られるんじゃね?」



蕾「金で解決するさ」



…汚い大人だ!;;

私は蕾兄に苦笑しながら、額縁に目をやった。



蕾「曰く付きだが…良い名前」



愛「……何つった?」



蕾「いえ?;;
何も言ってません!;;」



蕾兄は、一言余分みたいだ。