夕方、私がご飯も食べずに寝ていると、ガチャッと部屋のドアが開いた。

寝返りを打つと、そこには愛美が居た。

私が起き上がると、愛美はおにぎりが二つ乗ったお皿を持って居る。



愛夏「入りな?」



私がそう声を掛けると、「うん」と笑いながら帰って来た。

愛美はデーブルにお皿を置き、「食べて」と言う。

私はおにぎりを一つ持ち、一口、頬張ると、何故か涙が出た。

このしょっぱい味…小さい頃に、よく食べた。



愛美「将人が作ってくれたの。
ゆっくり食べてね?」



愛美は目を細めて笑いながら、部屋を出て行く。