続・極道夫婦―姉と妹の恋―【完】

将人が唇を突き出す私を笑いながら顔を近付けると、私の携帯が鳴った。



愛夏「チッ…」



私は舌打ちをしながら携帯を出すと、将人はチュッとリップノイズを起てながら、一瞬だけキスをしてくれた。

それだけでも満足した私は携帯を開いた。

“蕾兄”



愛夏「…“放浪馬鹿”だ」



私はポツリと言いながら、苦笑する将人の前で、電話に出た。



愛夏「もしもし」



蕾『オレオレ!オレオレ!』



…流行りの詐欺の真似か!

私は「切るよ?」と、低い声で言う。



蕾『切ったらダメダメ!絶対ダメダメ!』



…なら、そのしつこさ直せー!!