私は聞きたくないと、将人から目を逸らしてしまった。



将「でも――ッ!!やっぱ無理。
俺が愛夏と居たいと思う。お前が後ろを追い掛けて来てくれないと、俺が俺じゃなくなる。
だから…」



千「ちょっと待て!!;;」



将人が何かを言いかけた時、千尋が遮った。

ブラックオーラを出す将人に、千尋は「怒らないで下さい!!;;」と叫ぶ。



千「俺、愛夏の彼氏じゃないんで、ただの腐れ縁ですから、帰らせて下さい!;;」



千尋は私たちに大きく距離を取りながら、帰って行った。

―――てか、逃げてった。

将人は「何だアレ…」と言いながら、千尋を見送ると、また私を見た。