千尋には最近、やっと本命と呼べる彼女が出来たのに、申し訳なくなる。

私が“ごめん”と言おうとした瞬間、大学の前で急ブレーキの音がした。



千「は?事故っ??」



千尋は慌てたように立ち上がり、外へ出ようとする。

私が追い掛けようとすると、そこには将人が居た。



愛夏「何で…?」



私は近付いて来る将人を、ジーッと見つめる。

将人は私たちの数メートル前で立ち止まった。



愛夏「…将人?」



将「俺は…もう何年かしたら50。
千尋君と居たら、愛夏は幸せかも知れない」



…え、何を言いたいの…?