私はエレベーターの前に行き、ボタンをバンバンと押す。

しかし、なかなか降りて来ない。

私は泣き顔を見られたくないと、階段で降りる事にした。

一階までは遠いけど、私はひたすら走った。



理「愛夏!?」



愛美「お姉ちゃん!!」



私はりっくんと愛美の呼び掛けも無視して走る。

ただ無心で走り、家まで帰り、私は部屋に駆け込んだ。



愛「愛夏?愛夏!!」



母親がドアを叩いて私を呼ぶ。

けど、私は答える事なく、ベッドの中で泣いた。

フラれるのは二度目だけど、辛いよ…。

心がズタズタに切り裂かれたように、痛い…。