手術が終わったのは、4時間が過ぎた頃で、その時には、愛夏と愛美も起きて居た。

2人が俺たちが居た雅の病室に来ると、酸素マスクをして眠る雅に、愛美がまそっと近付き、手を握った。



愛美「……」



愛美は何も言わなかった。

無言で手を握り続けてる。



蕾「俺が愛美にちゃーんと付き添ってるから、将人は愛夏たちを連れて帰ってくれ」



蕾輝が俺に「なっ?」と、同意を求めて来る。

俺は「…あぁ」と頷き、愛夏と、理輝と双子を連れて、病室を出た。

重苦しい雰囲気が、俺らに立ち込めた―――…。