シーンと静かなエレベーターの中で、私は将人の背中を見つめる。

みんなの居る最上階に居るらしいけど…気まずい。

でも、やっぱり2人きりになると嬉しくて、ドキドキしてしまう。



将「ちょっと、話しませんか?」



愛夏「あ、うん…」



将人が適当に7階のボタンを押し、10階まで行く事なく、私たちはエレベーターから降りた。

無人のフロアーの中、将人は窓際にある喫煙ブースに入り、煙草を吸い出した。

私はその横顔を見てから、窓の外を見た。



将「私への好意は嬉しいです。
けど貴方は若い。だからもう一度、言います。他の方を探しなさい。素敵な方が現れます」



…どうしてなの?

どうして、私じゃダメなの?