すぐに出て来た将人に私が駆け寄ると、私の手を握りながら、りっくんとお姉ちゃんに近付いた。



将「いい加減にしたらどうですか?愛美さんが困ってるんですけど」



将人がそう言うと、お姉ちゃんは「ごめんなさい」と謝り、りっくんはため息を吐いた。

私の手は将人からりっくんに移り、将人はお姉ちゃんを連れて、ビルに入ってく行く。

私は16歳にして、すぐに手を繋がれ、頭を撫でられ、抱き締められる毎日。

顔は老けてるのに、どうしてだろうか。

私はりっくんに買って貰ったジュースを飲みながら、みんなが出て来るのを、炎天下の中、待ち続けた。