愛美「…あ、れ…」



なのに、足が止まり、視界が一瞬、暗くなった。



猪「木下、どうした!?」



猪狩先生が、私の目の前に来た。

私は首を振った。



猪「木下――っ!!」



けど、また視界が真っ暗になり、私は膝から崩れてしまった。

猪狩先生が支えてくれた。



愛美「将人と雅が来てるの…」



私は後ろを指差した。



猪「2人を…呼んで来て…くれますか…?」



私はしゃがみ込み、頭を抱えた。

ダルさが増し、立てない。

「わかった!」と、猪狩先生は、私から離れて行く。