トイレで着替えを済ませ、私はグランドへ出た。

将人に連絡をする為、携帯を取り出すと、「愛美!」と、聞こえた。

振り返ると、将人と雅が居た。

ここに雅が居たら、イジメがエスカレートしそうで、私は迎えに来てくれた筈の雅に、笑う事が出来なかった。



将「居残りですか?」



愛美「200mに出る選手の、集まりだって…」



私は辺りを見渡しながら、将人に着替えなどが入った鞄を手渡した。

将人は鞄を受け取りながら、私の視線を辿る。

そこには、私を睨む瑠奈。

私は2人から離れ、集合場所に走った。