誰とも会話をせず、私は学校で、教科書や参考書と友達になって居た。



瑠「あの子、お姉ちゃんの友達から、彼氏を奪ったのよ!最低でしょ?」



聞き飽きた悪口が、今日も飛び交う。

私は眼鏡をクイッと上げながら、帰りのSHRをしに来た担任の猪狩ーイガリー先生を見た。

終わったら即行、私は教室を出るんだ。

ここに居ると、体調が優れない。

家に居ても、瑠奈を思い出し、気分が悪くなるけど。



猪「えーっと。木下!今日は200m代表選手の集まりがあるから、これが終わったら、体操服に着替えてグランドな」



でも今日は、ここから逃げれないみたいだ――…。