愛美がトイレへと行ったのと入れ代わりに、コーヒー六つと、ショートケーキとモンブランが運ばれて来た。

私はコーヒーにミルクと砂糖を入れながら、愛美が戻って来るのを待った。

私の正面に座る雅先輩とりっくんと、オマケの右隣に居る蕾兄は、入り口を見ながら、ブラックのまま、マグカップに口付けた。



愛夏「雅先輩、最近は愛美ばっか見てるね?前までは、他の子にも優しかったのに」



遠回しに“思わせ振りが多い”と言ってるのが、雅先輩にも伝わったらしく、マグカップをテーブルのソーサーにカチャンと置きながら苦笑いをしている。