ケーキ屋さんに入り、私たちはソファー席に座った。

蕾兄と雅に挟まれ、真ん中の私は狭い。



将「何、食べたいですか?」



将人は両親が居ないのに、私に敬語で訊いて来た。

つられるかのように、私が「ショートケーキが良いです」と言うと、将人とお姉ちゃんが「プッ…」と笑った。



愛美「別に笑わなくても良いじゃん!!」



私は頬を膨らませながら奢る。

「ごめんごめん」と謝る2人をシカトし、「トイレに行って来る」と言って立ち上がり、雅に鞄を渡した。



雅「一緒に行こうか?」



愛美「ううん。
1人で大丈夫だよ!」



私は何も考えて居なかったんだ。