愛美「ごめん…なさい…。
謝るから…いっぱいいっぱい謝るから…ッ…、雅と居たい…っ…――」


泣いて泣いて気持ちを伝える私を、雅は膝に抱き上げた。

私は雅の首に腕を回し、子供のように抱っこされる。



理「愛美は何かを知ってるな?」



りっくんの問い掛けに、私は小さく頷いた。

将人が私を抱き上げ、ソファーに座らせる。



将「“三島直海”か?」



将人の言った名前に、私はピクッと体を反応させた。

すると将人は「そうなんだな」と、私の頭を撫でる。



蕾「…三島か。あいつの弱点は、“遠山要ートウヤマカナメー”」



理「誰だソレ…」



私たちは、蕾兄を見た。