優しくされたら、ギュッと胸が苦しくなる。

涙が出そうになる。

私は「ありがとう」と言いながら、お皿を受け取る。

雅は私の頭を撫でながら、箸を持たない私の口にハムと卵を入れた。



雅「美味いか?(笑)」



愛美「…っ…うん…」



私は涙声で頷きながら、雅の腕にしがみ着いた。

頑なな意地や、不安な気持ちで、私は雅を離したくないと思いながら、離そうとして居た。

好きで好きで…どうしようもなくなって居た。

人を大好きで愛しく思う気持ち、初めて気付いた。



愛夏「愛美…ごめんね…」



謝るのは、私の方だよね。